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2009年12月25日

タッチバイクの焼直し企画



本屋で反射的に買ってしまったタッチバイク2010年2月号(右)の特集内容は、そのほとんどが10年以上前に発売された99年5月号(左)と同内容。

焼直し企画というより、焼き増し企画と言っても過言ではない。



好評だったんだろうけど、

それでいいのかタッチバイクよ。



ロードライダー誌は以前、絶版だったRZムック、通称「青本」のコピー本を小冊子付録として発売した事があったが、その方がずっと良心が感じられる。

何喰わぬ顔でまったく同じ記事載せなくたっていいじゃないか。



まあ、買っちゃうんですがね。



というわけで、99年5月号(63号)を持ってない人に取っては、この号は買いですわ。

同内容ですからね。

2009年12月21日

クランクシャフトをロアケースからどう外すか



タッチバイク57号(とその周辺の号)の「名馬製作之心得」には上記の問題やケース分解に関して、詳細な、とても参考になる記事が載っている。

エンジン分解するようなRZマニアなら古本屋で必ずチェックだ。



トシテック佐藤としゆきさん、ありがとう。

どうでもいいけど、タッチバイクという本はとても誤植や誤字が多い。
写真の”確信”は、”核心”ですな。

RZ本もここまで集まると、エンジンの分解というだけで、
沢山の資料を見比べる事になる。
微妙に内容に食い違いがあるのもポイントだ。

クランクシャフトのはずし方や、ケースを割る為のボルト順など、
微妙に言っていることに違いがあって、逆におもしろい。

2009年12月20日

クランクケース割れた



ついにクランクケースが割れた。



おおかた、サービスマニュアルの通りに事が運んだ。

外したパーツ類は小分けして箱に入れるかチャック付きビニール袋に、

メモと共に保管する。



ギアシャフト?までは袋に入れたが、クランクシャフトは簡単に外れそうになかったので、

またケース上側をかぶせておいた。

時間がなくなったので仕方がない。



見たところケース内も、コンディションは良いようだ。



シロウトがあけたせいで、

逆に壊れる事がないようにしなくては。

2009年12月19日

レストア計画・状況と展望

2009年12月現在の進捗状況

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レストアを決意 (1997?)
全バラ (2004)
フレーム点検・修正 (2007)
ヤフオクにてパーツ類購入 (2007)
フレーム塗装 (Nov/2007)
第1次・純正新品パーツ類発注(車体関係)
フロントフォークバラし (Dec/2008)
フロントフォーク修正・再メッキ (Dec/2008)
エンジン分解   (←イマココ Dec/2009)
パーツ類サンドブラスト
パーツ類自家塗装
フロントフォーク組み立て
タイヤ購入・装着・ホイールバランス取り
足回りカスタム発注
第2次・純正新品パーツ類発注(エンジン関係)
カスタムパーツ装着(ブレーキ類完成)
エンジンOH(シリンダー・ピストン・クランク外注へ?)
エンジンファインチューン
オイルポンプOH
エンジン組み立て・装着
キャブレターレストア・組み立て
エアクリーナー・オイルタンクレストア
第3次・純正新品パーツ類発注(ワイヤー関係その他)
電装系レストア・装着
チャンバー購入・装着(エンジン点火)
ステアリングダンパー・スタビライザーレストア&装着
タンクレストア・装着
その他外装類レストア・装着
装備・保険関係整備
レストア完了・発進
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あまりにも仕事が忙しくガレージどころか家にも帰れないので、
現在までの進捗状況と今後の計画を書き連ねてみた。←仕事しろよ

これを見ると、妄想しているレストア計画がとても遠大で、
まだまだ道が長いという事がわかる。
エンジンに点火できるのは、ほぼレストアが終わったときなのだ。

また、このWeblogと過去の記録を見て思ったことがある。
明らかに毎年秋〜冬にかけて更新が進んでいる。
私のRZR熱は寒くなると盛り上がるのだ。
「RZRを直さずに年が越せるか!」という意識が働くのだろう。

この進行だと、あと10年は余裕でかかってしまいそうだ。
今後レストアを進めるためには、
「如何に春〜夏季にモチベーションを維持するか」
という事がテーマになってくるだろう。

来年、2010年中のエンジン点火を目標としたい。
毎年そんなこといっているような気もするが。

2009年12月16日

自作ピストンピンプーラー投入!

NEC_0460.JPG
↑ついに完成!ホームセンターで買ったL型クランプと、木材(中空パイプ状)、
そして「フェルト付アジャスター」(要はただのネジ)で作られた、
ピストンピンプーラーだっ!(正確に言えば、ピストンピンプッシャー?)
受け側を木材にした理由は、まず加工がしやすいのと、
ピストンを痛めないだろうという配慮から。
また、押し込む側の”ネジ”はゴム材に瞬着でつけているため、
L型クランプとしての機能を損ねていないところがポイント。
実は受け側の木製パイプは接着していない(できなかった)。
でも押し付けて使う道具だから、このままでも機能としては問題ないはず。

NEC_0461.JPG
↑使ってみる。首振り機能が邪魔で、位置をアジャストしずらく、難しい。でもこれで押し込めば、、


NEC_0462.JPG
↑取れました!懸念の左側ピストンも問題なく!
手では動かせないものでも、これならクランクシャフトに負担をかけずに
力を加える事ができる!

NEC_0463.JPG
↑状況。左側クランク。

NEC_0464.JPG
↑状況。右側クランク。


どちらもクランクケース底を覗いてみると、
奥に浅くエンジンオイル(とガソリンの混合物)がとろ〜りと溜まっている。
クランクを回すと、とろ〜りと厚みのあるオイルが上がってくる。
粘度の問題はあるかもしれないが、これは正常な状態。
クランクはこのオイルで守られていたのだ。
このRZRは走らなくなってから15年近く、外から見てサビサビのボロボロでも、
クランクケースの中だけは、この状態を保っていてくれたのだ。

ありがとう。生きていてくれて。
よく待っていてくれた。
まだ道は長いけど、ピカピカのお前と一緒に走れる日が、必ず来るから。
もう少し、待っててくれ。


NEC_0465.JPG
↑状況。左右ピストン。
吹き抜けがある程度あるようだ。シリンダーを見ると線状痕はそれほどでもないが、
クロスハッチが少なめな気がする(素人目)。
このままリングを変えただけでも問題なく走りそうな気はするが、
長い目で考えた時にはどうだろう?
ゆっくり検討します。

今回はこれで撤退。(仕事忙しいし、、)
さあ、いよいよ次はクランクケースの分解となる。
もう一度RZ本を読みまくり、頭の中でシミュレーションをしてから望もう。
焦らず、確実に。

プライベーターに時間はたっぷりあるのだから。

2009年12月14日

先人のピストンピンプーラー



RZ界のカリスマチューナー、南部さんの自作ピストンピンプーラー。

クラブマン212別冊付録より。

これはL型クランプを改造したもの。

ふむふむなるほど。

これだけ確認して寝たかった。

おやすみなさい。

ピストンピン計測



ピストンピン内径11ミリ

外径16ミリ。



ピストン直径は約54ミリ。



これに合う?クランプを探しましょう。

2009年12月11日

ピストンピン



ピストンピンをどう抜くか妄想する。



写真のピストンは、リングを外す為の凹みの端が、ほんの少しだけ盛り上がっている。

(光っている部分)


ピストンピンの移動を妨げるには充分な盛り上がりだ。

あたりまえだがすごい事に、このRZRはワンオーナーだ。

現役中に腰上を開けたのは2度しかない。

どちらも整備を頼んだのは近所にあったバイク屋だったが、ピストンリングのみを交換した2度目の修理時に、リングを外そうとしてやってしまったのだろう。

性能には影響ないレベルなので、ヤスリかバリ取りで修正すれば抜けやすくなるだろう。



問題は、その後どのような道具でピンを抜くかだ。

先人達は100円ショップで買ったクランプを改造してピンプーラーを自作するそうな。



これを私も、やってみたい。

まずはサイズを、計らなければ。



そして、進行が遅れてゆく、、、

シリンダ2個目取れた



取れました、、、



気付いたら、親指の腹に水膨れができてました。



いたい〜



次はピストンリング。

指だけでは抜けないぞ。

2009年12月09日

シリンダ1個だけ取れた



シリンダがなかなか取れない。

墓石のように動かない。

プラハンでかなり叩いて、固着ははずれている。

あとは手で頑張るしかない。

かなりのチカラで動かしても、ぐっと1mmくらいしか動かない。

この攻撃を500回くらい続けた(マジ)。

前後にも動かし続けると、やっとの事で動く量が増えてきて、ついに抜けた!



見た目ピストンやクランクの状態も悪くなさそう。

やはりこのエンジンは、生きていたのだ。



もう手や指が痛い程疲れている。

あまりすっきりしないが、もう一つのシリンダ外しは次回という事にした。



また気合いで、外すぞ〜

2009年12月08日

勝利の原因



このような、六角形状の穴を持つレンチを使う事で、通常の12角レンチで舐めてしまったシリンダーナットに、

勝利しました!



また、このシリンダ内側のナットを回す時に、エンジン左側を下にして(クランクを傷つけないよう材木を敷いて)置き、ナットを良く見ながら押し込むように回したのが良かったかも。



プライベーターはプロと違い、ゆっくり時間をかけて検討できるところも、ある意味強みなのです。





むふふははははは。

勝利と敗北

前回の内容を、写真で解説する。


PICT7863-thumb.JPG
↑ガスケットをはずします。

PICT7857-thumb.JPG
↑燃焼室の状態は、非常に良いようです(小川メンテナンス風(爆))。


PICT7864-thumb.JPG
↑YPVSジョイントは、、、なんじゃこりゃあ!


PICT7865-thumb.JPG
↑綺麗にしました。


PICT7867-thumb.JPG
↑ここのボルトは噂どおり非常になめそうだったので、ここは勇気ある撤退。
買ってきたのはこの6角レンチ。欲しかったのはボールジョイントではなく、
噛みやすい断面と、1ランク上の材質だ。


PICT7868-thumb.JPG
↑勝利!

PICT7870-thumb.JPG
↑そして敗北(右側)。古い12角のメガネレンチを、
スタッドボルトをよける為に逆さまに使った事が敗因と思われる。



仕事しながら対策を練る。

2009年12月07日

強敵ナット

つまりこういうことである。
写真はない。

ついにエンジンをバラす決心をし、
ヘッドボルトをはずし、ヘッドをはずした。
YPVSのジョイントがものすごい事になっていたので、掃除する。
YPVSジョイントは3mmの6角ボルト2つで止められている。
これをまわそうとすると、ナメそうな感覚があったので、作業を中断。
良い6角レンチを買いに、ホームセンターへ歩く。
Vesselの金色の六角レンチは、がっちりと食いつき、廻す事に成功。
気をよくした私は、続くシリンダーを留めているスタッドボルトのナットを廻し始めた。
かなりのトルクで締まっていたナットは、エンジンそのものが動かんばかりの力でまわす事が必要だ。
エンジン前、内側のナットは上方にスペースがなく、メガネレンチで廻すしかない。
んぐっ、、、ぐぐぐぐぐ、、ぐにーん、と、
え!?
あ、、

ナットの角をナメました、、、、

ええい、この道具が悪いんじゃ!!

またホームセンターへ。今度は2軒回った。
KTCの長いメガネレンチと、短いが穴の形のガッチリ食いつきそうなレンチの2本。

もう片方のシリンダーのナットは取れたが、、、
シリンダーそのものが外れない。
けっこうプラハンで叩いたつもりだったんだけど、、

スペースは空かなかったが、再びナメてるシリンダーのナットに挑戦。KTCの長い奴で。
んぐっ、、、ぐぐぐぐぐ、、ぐにーん、と、
またナメました、、、、

時間オーバー。
ここまで来て苦渋の撤退です。

うーん、困った。

短い奴はまだナットに食いつきそうだが、力が入らない。
今度はこれを使って、
別な姿勢で廻すようにしようかなぁ、、、

ああ、、、、

初心者まるだしだなあ、、、
すげー負けた気持ち、、、